くせ毛の構造
くせ毛を克服するには、くせ毛と髪の知識から!!
ここでは、くせ毛の知識として、くせ毛の構造を紹介します。
毛髪の構造
毛髪はもともと皮膚が変化してできたものです。
ですから、皮膚に埋もれた部分を毛根と呼びます。
皮膚の上に出ている部分を毛幹(一般の人が髪の毛という部分)と呼びます。この毛幹は外側から毛小皮(キューティクル)、毛皮質、毛髄質の3層からなります。
また、この毛幹(髪の毛)は、人間の皮膚などとは違い、一度傷つくと二度と修復することはありません。この毛幹の外部は根元から毛先に向かい5〜10層ものキューティクルにて保護されています。
このキューティクルの質により、髪の毛のツヤや、手触りなどが決まってきます。
くせ毛の構造
くせ毛の構造上の問題は、前項で触れた毛根の部分に原因があるようです。
そもそもくせ毛の構造は、この毛根部分が曲がっているために起こります。
毛根が曲がっているため、髪の構造自体が歪んで生えてきます。すなわち髪の構造自体は直毛もくせ毛も基本的には同じで、出口部分の構造によって直毛とくせ毛に分かれます。
■くせ毛と直毛の断面図
以上のことよりくせ毛の原因である毛根のねじれは、先天的なものである場合が多いと言えるため、くせ毛の根本的な改善は現在の技術では難しいと思われます。
ヘアサイクルについて
髪の毛は一定の周期にて生まれ変わっています。これは、一生のうちで、髪の毛は一定のサイクルにて繰り返されることをいいます。
さて、生まれたての赤ちゃんに生えているうぶ毛は、しばらく経つとすっかり抜け落ちてしまいます。そして軟毛となります。軟毛は細くやわらかいため、本来くせ毛の性質を持っていた場合でも、あまり気にならない場合があります。
この軟毛にメラニンが加わり、硬毛となります。この段階にて、本来くせ毛の性質を持った軟毛の毛が、太くなることで顕著化する可能性があるといわれます。
そしてこのサイクルが、歳をとってくると、逆に回りはじめます。硬毛から、軟毛へ、そしてうぶ毛へとサイクルが変わります。これがいわゆる、はげるといった現象です。